第37回 日本眼光学学会
第16回 眼科ME学会

  • 日時:2001年9月 8日〜9日
  • 会場:名古屋国際会議場

第37回日本眼光学学会
第16回眼科ME学会

(2001年9月8日〜9日 名古屋 ※2学会同時開催)

「ミニシンポジウム『レーザー屈折矯正手術』、ランチョンセミナー『今世紀の屈折矯正』、レーザー屈折矯正手術講習会『LASIKと波面解析』など、数多くの報告・討論・勉強会が行われた。現在はまだ研究段階にある、不正乱視および遠視の屈折矯正手術に関する発表も注目された。屈折矯正手術が、眼光学に根ざし、より安全で効果的に発展するための、両学会の積極的な取り組みは特筆すべきである。

ミニシンポジウム『レーザー屈折矯正手術』

「LASIK術直後の他覚屈折度」「LASIKにおけるフラップ厚と矯正効果」「角膜屈折矯正手術における回旋斜位に配慮した誤差の回避」「レーザー屈折矯正手術による角膜変形と光学結像特性」「Customized LASIK術後のコントラスト感度」「MesotestIIを用いた薄暮時コントラスト感度の測定」「LASIK術後の動体視力」の以上7演題が発表された。そのうち当院が3演題目までを発表。意義深い討論が繰り広げられた。

一般講演『LASIK術直後の他覚屈折度』

北澤世志博・沢井秀明・土信田久美子・田尻千鶴子

LASIKでは、手術操作を正確迅速に行い、手術の侵襲を少なくすれば、術直後から他覚屈折度と角膜曲率半径の測定が可能である。今回我々は、LASIK術直後の他覚屈折度および裸眼視力を測定し、術後1時間・翌日・1週間・1ヵ月におけるそれぞれの値と比較検討した。

結論としては、 LASIK術直後の評価は、従来の細隙灯顕微鏡での所見だけでなく、精緻、正確な手術により、他覚屈折度も測定することが可能であり、その面精度の良さは裸眼視力がその尺度になり得る。しかし、術中のフィードバックを行うには、さらに正確な手術環境のコントロールが必要であると思われた。

一般講演『LASIKにおけるフラップ厚と矯正効果』

北澤世志博・沢井秀明・土信田久美子・田尻千鶴子

LASIKにおいて、フラップ厚の差により生じる矯正効果の誤差を理論的に検討。

LASIKでは、矯正量の決定にノモグラムを使用する。本来ノモグラムとは、多くの変数が複雑に関与し、いわゆるブラックボックスである場合の入出力を制御する有効な手段である。現在、LASIKにおけるエキシマレーザーの照射量は、フラップの厚みを無視したノモグラムで決定されている。

一方マイクロケラトームで作られるフラップ厚は、設定値と大きく異なることもあり、我々の経験では、設定160µmのマイクロケラトームで作られたフラップ厚は、87〜237µmとばらついた。フラップの厚みは測定可能であり、これを照射量決定のパラメーターとして入力できれば、ノモグラムの精度は上昇するはずである。今回は、照射量決定のパラメーターとしてフラップ厚を入力する方法を提言する。

マイクロケラトームにてフラップを作製翻転後、角膜厚みを測定し、フラップ厚みを得る。術前角膜曲率半径とフラップ厚から被照射面角膜曲率半径を得、それに基づいた照射量を決定する。この過程は、比較的簡単な式で表すことができ、今回理論上で検討した。

フラップの厚みを無視する現在のシステムでは、フラップが厚いほどレーザーの矯正効果は大きくなった。また、術前角膜曲率半径が小さいほど、さらに矯正量が小さいほど矯正効果は大きくなった。LASIKでは矯正量の決定において、術前の角膜曲率半径とフラップ厚も考慮したノモグラムで、早急にレーザーシステムを修正する必要があると思われた。

一般講演『角膜屈折矯正手術における回旋斜位に配慮した誤差の回避』

沢井秀明・土信田久美子・田尻千鶴子・北澤世志博

角膜屈折矯正手術は、片眼遮蔽で行われるのにもかかわらず回旋斜位の影響を無視している。回旋斜位の無視は、乱視軸の誤った矯正に直結する。たとえば乱視軸をわずか10度間違っただけで、元の乱視を矯正するどころか、40度異なった方向に35%の量の医原性乱視をつくってしまう。両眼開放レフ・ケラトメータを用いて、回旋偏位の頻度と程度を測定し、回旋偏位が屈折矯正手術における乱視矯正に及ぼす影響について検討した。

結論としては、角膜屈折矯正手術では、両眼開放レフ・ケラトメータを用いて、回旋斜位の程度を測定し、これを考慮に入れて矯正乱視軸を決定することが必要であると考えられた。

レーザー屈折矯正手術講習会

近年、屈折矯正手術は、急速に普及しつつある。積極推進派と慎重派の間には温度差があるが、いずれの立場をとるにせよ、眼光学系の理解なしには、観念論である。本講習会は、日本眼科学会に認定された福岡(第16回日本眼内レンズ屈折手術学会)に次ぐ2回目の屈折矯正手術の講習会であり、次の内容それぞれに精通されている各先生方の貴重なご説明により、屈折矯正手術の理解が、眼光学に根ざして深まることを期待するものである。

講習内容

  • 「波面光学とは何か」
  • 「Hartmann-Shackセンサーで測定される全乱視と角膜乱視の関係について」
  • 「屈折矯正手術における高次収差について」
  • 「屈折矯正手術における多数の臨床結果」
  • 「角膜表面の病態生理および涙液に関して」
  • 「インフォームド・コンセントおよび屈折矯正手術の合併症に関して」

もっと詳しく知りたい、じっくり検討したい方は、お電話、Eメールでお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ 0120-049-035
平日:9:30?20:00 土日祝:9:30?19:00
※適応検査 / 説明会は、無料です。
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