第67回日本臨床眼科学会

  • 日時:2013年10月31日~11月3日
  • 会場:パシフィコ横浜

第67回日本臨床眼科学会

パシフィコ横浜で開催された第67回日本臨床眼科学会にて、当院のメディカルディレクターの北澤医師と安田医師が老視矯正の角膜内インレーに関して各々発表した。

また、北澤医師はインストラクションコースの講演で有水晶体眼内レンズの優位性を示唆する発表も行った。

眼科学のグローバルな発展をテーマとした本学会はアジア4カ国の手術を衛星でライブ中継するなど、約7700名の参加者による新しい眼科医療を共有する会となった。

学術展示
「老視矯正用角膜内インレー(Raindrop)の臨床試験初期成績」
北澤世志博、安田明弘、土信田久美子、Steve Schallhorn、Mitchell Brown

老視矯正用角膜インレー(Raindrop)の臨床試験の治療効果報告。

Raindropはハイドロゲル製の新しい角膜インレーで、非優位眼のLASIKフラップ下に留置し、角膜中心部に急峻近方視領域を作る。術前モノビジョンテストで適応のあった近視性乱視の45歳~58歳に対し、両眼LASIK施行時に非優位眼のみRaindropを留置し、術後の臨床結果を評価した。

LASIKにより遠方裸眼視力が改善し(両眼平均1.5)、非優位眼へのRaindrop挿入により近方裸眼視力も改善した(両眼平均0.8)。角膜に多焦点性を作る新しい角膜内インレーRaindropはLASIKにおける老視矯正の一つの手法として、今後の臨床において使用できる可能性が示唆された。

ある程度の満足度は得られたが、更に満足度を高めるためには術前屈折度での検討やモノビジョンに適した症例を選択する必要がある。

症例数を増やして効果を再検討するとともに、長期にわたる慎重な経過観察も必要である。

インストラクションコース
「白内障サージャンも必見!有水晶体眼内レンズをマスターしよう ―LASIK・前房型phakic IOLとの比較、適応の違い―」
北澤世志博

本邦における屈折矯正手術と有水晶体眼内レンズの現状、強度近視性乱視への術式別手術成績、アンケート調査を報告。

球面-6.0D以上かつ円柱-2.0D以上の強度近視性乱視の症例をLASIK(1680眼)とArtisan Toric(311眼)とToric ICL(413眼)の術式で施行し、術後5年間の推移を裸眼視力、自覚的屈折値、高次収差、コントラスト感度の結果から比較した。LASIK手術後に対するICL追加手術の効果も検討。

屈折矯正手術は従来LASIKと考えられていたが、現在LASIKの問題点をクリアできているICLへの選択が広がっている。当院にてICLがその術後結果から認知されてきており、満足度調査の結果でも高い評価を示していた。

また、LASIK手術後の視力不良に対してもICLが有効であることからも、今後ICLが増加していく傾向が予想される。

「新しい老視矯正角膜インレー(Flexivue MicrolensR)の使用経験」
安田明弘、北澤世志博、土信田久美子、Steve Schallhorn

老視を自覚する正視患者にFlexivue Microlensを挿入し、近方視力の改善、安全性や有効性の評価を行った。

Flexivue Microlensは透明、直径3.2mm、厚さ約15μmの親水ポリマー製屈折型角膜インレーで、中心に遠方視領域、周辺ゾーンに近方加入域を有する。

非優位眼の角膜中心にFemtosecond laserで作製した実質ポケットに留置する。臨床治験においての初期症例の治療結果を調べた。

角膜インレー挿入眼の近方裸眼視力は全例とも0.8以上に改善しており、自覚屈折値の近視化や遠方裸眼視力の低下がある割に、満足度調査では遠方裸眼視力および近方裸眼視力に不満例はなく、角膜インレーによって作製された角膜の多焦点性は十分に機能しているものと考えられる。

正視眼への屈折型角膜インレーFlexivue Microlensは順応期間や長期的安全性と有効性の確認が必要だが、老視矯正手術の有用な選択肢になる可能性が示唆された。

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