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眼の雑学 | レーシックと角膜の関係
角膜は、縦10mm、横11mm、厚さ0.5〜0.6mm程の透明なドーム状の膜で、水晶体と虹彩(こうさい)を覆う形で存在しています。なお、レーシックは角膜のみに施術を行います。

5つの層で構成される角膜
角膜上皮層

- 役割
- 角膜上皮層は、まばたきにより常に涙で潤い、細菌・ウイルス・ゴミなどの異物が侵入しないように角膜を保護しています。
- 角膜は光を取り込むために透明でなくてはいけないため、血管が通っていません。そのため、涙から酸素を取り込む役目を果たしています。
角膜上皮層は新陳代謝が行われており、常に新しい細胞が作られ生まれ変わっています。角膜上皮細胞は角膜輪部(周辺部の黒目と白目の境)にある幹細胞で作られます。表面が傷ついた場合も時間の経過と共に自然治癒します。そのため、エピレーシック、ラセック、PRKの各術式方法では角膜上皮層にフラップ(レーシックの際につくるフタの部分のこと)をつくり、取り除きます。上皮細胞は1週間ほどで再生します。
これらの手術方法が格闘技のような激しいスポーツをする方(強い衝撃によりフラップがずれる可能性のある方)に適している理由はここにあります。その他、角膜の厚みが足りずレーシック不適応の方でも適応となる場合があります。
ボーマン膜

- 役割
- 角膜の強度を保ち、保護すると言われていますが、はっきりとは解明されていません。
※エピレーシック・ラセック・PRKという手術では、エキシマレーザー(希ガスやハロゲンなどの混合ガスなどを用いてつくられるガスレーザー。発がん性がないことも確認されている)の照射でボーマン膜が取り除かれますが、支障はありません。
実質層

- 役割
- 外から入ってきた光を屈折させる重要な役割をしています。
レーシックでは上皮細胞層から実質層の一部分まででフラップを作成し、エキシマレーザーを実質層に照射します。
デスメ膜

- 役割
- デスメ膜は強度が高く、角膜に強い刺激が加わった際に、角膜全体の形を保つ働きがあります。実質層と内皮細胞層を密着させています。
※レーシックでは、デスメ膜を治療することはありません。
内皮細胞層

- 役割
- 角膜組織に酸素と栄養分を補給しています。角膜には血管がないため、角膜内皮層は血管に代わって、角膜全体に酸素や栄養分を供給するという大切な役割を果たしています。
- 角膜はとてもむくみやすく、水分が染み込むと濁ります。角膜内皮細胞は、角膜全体に染み込んだ水分を常に汲み出し、角膜の透明性を保っています。