コンタクトレンズの危険性

眼の雑学 | コンタクトレンズの危険性

コンタクトレンズを長期間装用した場合やレンズのケアが不適切な場合、酸素が細胞へ十分に行き届かず、内皮細胞の数が大きく減少する可能性があります。

内皮細胞は再生されません。内皮細胞が死滅すると、周囲の細胞が膨張し、その隙間を埋めていきます。内皮細胞の減少は、さまざまな角膜の病気の引き金になります。重症の場合、角膜が白く濁る 水疱性角膜症 になり角膜移植が必要になる場合もあります。

内皮細胞

内皮細胞

形状
厚さ:約10μm(0.01mm)
角膜の一番奥にある層です。

役割
角膜組織に酸素と栄養分を補給しています。角膜には血管がないため、角膜内皮層は血管に代わって、角膜全体に酸素や栄養分を供給するという大切な役割を果たしています。
角膜はとてもむくみやすく、水分が染み込むと濁ります。角膜内皮細胞は、角膜全体に染み込んだ水分を常に汲み出し、角膜の透明性を保っています。

レーシックの不適応とコンタクトレンズ

内皮細胞の数が1平方mmあたり1,500個以下になると、レーシックは行えません。また、コンタクトレンズの長期間装用は角膜を傷つけ、角膜を薄くしてしまうこともあります。角膜の厚みが十分にない場合も、レーシックは行えません。

レーシックとコンタクトレンズとのコストの比較

コンタクトレンズの装用で生じる病気

アレルギー性結膜炎

花粉症などのアレルギー体質のほか、コンタクトレンズの装用で生じる病気です。コンタクトレンズが原因の場合は、レンズの刺激やレンズの汚れによって結膜が傷ついて生じるアレルギー反応です。眼のゴロゴロ感、眼の痒み、眼の充血などの症状があります。

アカントアメーバ角膜炎

多くの場合、コンタクトレンズに付着したアメーバ(微生物)が角膜に侵入して起こる病気です。治療しても治りにくいだけでなく、角膜が白濁し、視力が大幅に低下することがあります。

角膜上皮びらん

コンタクトレンズの長時間装用やレンズの刺激によって起こる病気です。上皮細胞層が部分的にとれた状態を「びらん」と言い、角膜の表面を浅く擦りむいた状態です。眼のごろつき感、眼の痛み、眼の充血などの症状があります。

点状表層角膜症

角膜の表面に付いた細かい点状の傷で、表面の細胞が部分的に脱落してしまう状態です。レンズの汚れ、ドライアイ、ケア用品に対する反応など原因はさまざまです。重症の場合、眼の異物感や眼の充血などの症状があります。

角膜新生血管

コンタクトレンズの就寝時装用など長時間使用することによって、角膜内に酸素が不足します。足りない酸素を取り込もうとして角膜内に血管が進入します。重症化すると角膜が白濁し、視力障害が起こる場合もあります。